気持ちよく晴れた日曜日、国立新美術館で開催中の
「アーティスト・ファイル2009 - 現代の作家たち」
に、久しぶりに会う専門時代の生徒ちゃんと行ってきました。
「アーティスト・ファイル」展は、国立新美術館の学芸スタッフが
日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げて
それぞれを個展形式で紹介する展覧会らしく、
2回目となる今回は、国内外で活動する
ペーター・ボーゲルスさん、平川滋子さん、石川直樹さん
金田実生さん、宮永愛子さん、大平さん、齋藤芽生さん、
津上みゆきさんの9名のアーティストをピックアップ。
写真家の石川直樹さんや、
以前、大原美術館で知って、なんとなく好きな津上みゆきさん
たぶんどこかで鑑賞したことあるペーター・ボーゲルスさん
以外の方の作品をみるのは初めて。
気になっていた、宮永愛子さんのナフタリンの作品。
いつかは消えていくのであろうその作品は、
儚いようなモロいような強さをもっていて
ナフタリン臭くて印象深かったです。
平川滋子さんの「光合成の木」も面白かった。
木にぶら下げられた円盤に、日光が当たるとが紫色に変化し
木も光合成していることがわかるという野外インスタレーション。
なかなか興味深い作品があって、ボリュームもそこそこ。
楽しめました。
でも毒々しいのがウリみたいな齋藤芽生さんのは好みが分かれそう。
ちなみに国立新美術館ではルーヴル美術館展も開催中。
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その後、ミッドタウンでランチ&お茶をする。
楽しい時間はあっという間にすぎてゆく。
むかし生徒だったTちゃんとも
最近は普通に話せるようになって嬉しい。
彼女も働きだして、もう3年経つという。
時が過ぎていくのは早いなぁ。
彼女が撮った写真をまとめて製本した作品をもらった。
あいかわらず仕事が丁寧で美しい。センスある。
歳の離れている年下の友人がいると、その人の成長していく様を
なんとなく感じられることができるから面白い。
友達でこんなだから、子供の成長とか凄そう。
まだ若い彼女に「これから楽しいことがたっくさんあるよ。」
と言うと嬉しそうにはにかんでいた。
未来を楽しみに生きられるというのは素晴らしいことだと思う。
そして、人生における楽しいことっていうのは
楽しく思える心、楽しめる心。がないとうまれてこない。
人は、その人の心しだいで幸せにも不幸にもなれる。
大切なのは、いろんなことを楽しもうという姿勢と
自分について良く知り、向上心を持つことだと思う。
彼女には、そういう心が備わっているように思う。
そういう人に会うと、嬉しくなる。
私はたいした人間ではないけれど、向上心はある。
できれば、できるだけ。自分が望む自分になりたい。
心も広くありたいし、余裕を持って生きていたい。
小さなことに目くじらたてたり、くよくよしなくて大らかに。
本当はもっと意欲をもちたい。物欲は少なくなってほしい。
でも帰りしの電車で、ぶつかっておきながら謝らない人や
携帯電話で大声で話してる人をみると、カッチーンくる。
すぐイラっとして、私ちいさいなーと反省。
またイラっ。そして反省。人生は悩ましい・・・
私だって意識せずに他人に迷惑かけているかもしれない
反面教師をみて、人に迷惑をかけないように心がけたいものだ。
そろそろ近所の公園の桜も咲き出して
毎日のラフとの夕方の散歩も、いつもより情緒的なものになる。
桜の儚さと美しさに、人生とか重ねてしまうから感傷的にもなる。
毎年同じ場所で見ている桜だって、昨年と同じ桜じゃない。
その時どきの自分によって、目に映る色や印象まで変わる。
年を重ねるごと、新たに桜をみる度に。
自分の目に映るものが、毎回、一番美しいものであればいいな。