浅草寺境内の中村座の公演に行ってきました。
初めての歌舞伎。
本当は改装前の歌舞伎座へ行きたかったのですが
歌舞伎初心者なので、
中村座からはじめた方が良いんじゃないと
前の会社のお姉様方に相方ともども誘われ、
女子4人、男子1人で浅草まで。
私以外みんな勤め人なのに、午後出勤。
しかもみんな打ち合わせとかプレゼンがあるのに・・・
誘っていただいたお姉さん達は、中村座のファンで
ニューヨーク公演へ着物で行ったほど。スゴい素敵。
開演は11時30分なので、
11時に雷門で待ち合わせ。
平日なのに浅草は観光客でいっぱい。
いやがおうにもテンションがあがります。
仲見世通りの人形焼きのお店をひやかしたり
浅草寺でおみくじをひいたり・・・観光客化してた。
久しぶりにお寺にくると、
秋の空気のひんやりとした清々しさも加わって、
すこし厳かな気持ちに。こういう時間も大切だなぁ。
そして、いよいよ浅草寺の裏手にある中村座へ。
境内に仮設の芝居小屋みたいなのがドンっとあり不思議な感じ。
江戸時代の小屋の再現なのかな。
小屋の入口正面には、お弁当やお茶も売っていて、
そこでお昼を購入して中へ。
小屋のお弁当も美味しかったです。
休憩時間に自分の席で食べれるのが嬉しい。
法界坊について、なにも知識がなかったので、
まずプログラムを購入。
写真は撮っちゃいけなかったらしいのですが
アナウンスされる前に、2枚だけ知らずに撮影・・・スイマセン。
今回は1階の竹席・後方だったので、席が横向き。
前の方は座って鑑賞ですが、私たちは椅子でした。
どこが一番高い席なのかなって見回していたら、
なんと2階の屏風の前だったそうです。
お大尽席というらしいです。
4席だけで、1席35000円なり。高っ。でも食事付き。。
お大尽席には、食事の他に金屏風にふかふかの座布団がついていて
しかも、下の写真の専用車の送迎もついているらしく。
帰りの際には、「お大尽」と書かれた提灯を持った係の人が
「お大尽様のお帰り〜!!」と大きな声をかけて、
まわりの方に拍手されて見送られるらしく・・・
なんだか恥ずかしそう。でも、ふかふかの座布団うらやましい。
あえて法界坊のあらすじ等は書きませんが、
いやぁ。良かった!!
良い意味で、私の中の歌舞伎のイメージを壊してくれました。
まぁ、古典的な歌舞伎をしてなかっただけなのかもしれませんが、
わかりやすかったし。おもしろかった。
ところどころ、客席へきて、お客さんをいじったり
笑わせるような台詞をいったり。
全部、アドリブなのかなって思っていたら、客いじりの他は
全て稽古通りの台詞らしく。
アドリブって思わせて、しめしめ。みたいな感じらしく、うまいなぁ。。
魅せるってこういうことなのかなって思わされました。
なにより、中村勘三郎さんが凄い。
華があるっていうか、人を楽しませることがわかっていて、
全力で演じているっていうのが、こちらまで伝わる。
クライマックスの演出には、ビックリさせられて
あっという間の2時間半。
歌舞伎はじめとしては、とても良いスタートだった。
今度は、歌舞伎座の改装工事の前に、
安い幕見席でもいいからふらっと行ってみたいな。
あとトイレの誘導のお姉さん達が、なんだかプロで。
感心させられました。
どんな仕事でも、一生懸命やってる人は輝いているなぁ。