2009年2月18日水曜日

u-tsu-wa / ルーシー・リィー

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ミッドタウンにある2121designsight で開催中の
陶作家ルーシー・リィーとジェニファー・リー、
木の作家エルンスト・ガンペールによる3人展
「うつわ/u-tsu-wa 」を観に行ってきました。

21_21 DESIGN SIGHTは、さすが安藤忠雄建築って感じの
ひんやりとした荘厳な空気がただよう場所。

お目当ては、ちょうど先週くらいに「美の巨人」でも
とりあげられていたルーシー・リィーの作品。

ルーシー・リィーはウィーンに生まれて
イギリスで活躍した女性陶芸家。

作品がみとめられず、それでも陶芸とは何かを追求し、
緻密に計算された釉薬の量を調整、
彼女にしかだせない色彩へとたどり着いた。
そして50代で認められ、イギリスの陶芸界を牽引する存在となり
90歳まで作品を創りつづけた。

生活が苦しかった時代を振り返って、「キャベツの日々だった。」
なんてコメントできるなんて、
ウィットに富んでいて、チャーミングな人だと思った。

ルーシーの作品は、メインフロアに大きな水盤をはり、
その上に点在するように浮かべてありました。
その作品は、ルーシーの人柄を彷彿とさせるように
凛として美しく、なんだか思わず笑顔になるような
ギュッと心をつかまれてしまうような。

惚れ惚れする色彩、惹き込まれるようなフォルム
月面のようなテクスチャー。

もっと近くによって、もっとずっと観ていたい
そんな気持ちにさせられます。
でも展示の仕方で、後ろの方はちょっと遠すぎかも。

ジェニファー・リーとエルンスト・ガンペールの作品も素晴らしくて
この展示を観て、モノを創造することの素晴らしさ、
喜びを思い出したような、やる気をもらえたような。

そんな素敵な展覧会でした。

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亀倉雄策氏デザインの復刻図録も買っちゃったぃ〜。

国立新美術館でも4月28日からルーシー・リィー展をするみたい。
作品200点って見応えありそう!!